取材紀行とノルマ25
時は昨年11月23日に遡る。
何故にそんな前の話を今するのか、
その訳は後述。
その日、我々「へんないきもの探索隊」いつもの面々は、
千葉県野田市の、とある公園駐車場に立っていたのであった。
「三ツ堀里山自然園」。
いや特に、いつものように何か珍しい生き物を探した挙句、
この公園に辿り着いたワケではない。
今回は、そもそもの目的地がここなのであった。
実はコレ、例の「RikaTan」という雑誌の、
「センスオブワンダー」というコーナーの取材。
この取材は毎月、委員の中から希望者が集まり、
その月の目的地をゆるゆると散策探検しようという主旨の下、
開催されているのだそうだ。
私は今回初参加。
んで「なんか憧れの今泉忠明先生も来るらしいけど来る?」と
へんないきもの探索隊メンバー両名に問いかけたところ、
「行くっ! 仕事放棄しても行くっ!」
「死んでも行くんだかんねっ!」などといった返答。
そんな次第で、
集合場所の駐車場に立っている私たちなのであった。
集合時間となり参加者20数名が揃う。
そのほとんどは委員の人たちであったが、
家族連れで来ている方もいたりして、
なんだか全然取材っぽい雰囲気ではない。
本当にフツーの寄り合い散策ツアーってところ。
勿論、両名憧れの今泉さんもおられ、
紹介をしたりしながら散策開始。
道中見つけた「ハラビロカマキリ」を、
今泉さんを含めた私たち探索隊メンバーで囲み、
「ハリガネムシ」の話で一頻り盛り上がる。
ちなみに皆さん、ハリガネムシって知ってます?
カマキリ(特にハラビロカマキリ)やバッタなどの昆虫に寄生する
いわゆる寄生生物である。
針金のように細長く、白っぽい色の生き物であり、
下手すると1メートル位のものもいるという。
基本的に「水棲生物」であるが故、
捕まえたカマキリとかをちょっと水につけて遊ぼうとしたりすると、
いきなりその昆虫の肛門からニョロリと出現したりするものだから、
それが少年期のトラウマとなり、
大人になってからもスパゲッティが喰えない人も多いという。
いや、最後のはウソです。忘れて下さい。
しかもこのハリガネムシ、成虫となり宿主の体外に出る際、
寄生した宿主の脳を勝手に操り水辺まで誘導すると考えられている。
コレは本当。
もうコレって寄生じゃないよね。憑依です憑依。
ちなみに人間への寄生例も、これまで数十例あるそうだ。
もしもあなたのお知り合いの中に、
やたら水辺に行きたがる人がいたら注意が必要だ。
ハリガネムシに憑依されているかもしれない。
気をつけよう。
ハダカホウズキ
ホトケノザ
ホトケノザの他、オオイヌノフグリなども咲いていたが、
まぁそれが不思議じゃない位に暖かい日であった。
散策開始直後から、結構皆んなバラバラになって、
思い思いのトコロで探索をしていたのであるが、
私たちの前では、何人かが木を見上げて盛り上がっていた。
おおーっ、イラガの繭ではないか。
この幼虫は、見た目はキレイなペパーミントグリーンなくせに、
刺されるとメチャメチャ痛いと聞く。
いや、私は刺されたことないのだが、
刺されたことのあるもきち氏によれば、
「美しいものには卑劣な程のトゲがあるとです」とのこと。
気をつけましょう。
でも良いものを見させてもらったわい。
四股踏み練習中。
穏やかな余生。
と、一人の委員の女性が声を掛けてきてくれた。
「何かいいもの撮れました?」
「うーん。まぁコレはっ! ってのは未だですねぇ」
「どんなの撮りたいと思っているんですか?」
「そうですねぇ……。
せっかくだからあまり街中では見ない鳥を撮りたいかなぁ。
オオタカとかキジとかモズとか……」
「あっ、モズなら、さっき早贄(はやにえ)はありましたよー」
「なにぃーっ!?」
「案内しますっ! コチラですっ!」
かくして私たち探索隊メンバーは、
その女性委員の後をダッシュで着いていくのであった。
いや考えてみれば、別に早贄は逃げないし、
何故全員が100メートル近くを全力疾走したのであろうか。
ちょっと死ぬかと思ったぞ。
「おーっ、早贄だ早贄だぁ」
「うおーっ、刺殺体だぁ」
かくしてモズの早贄を前に盛り上がる大人たち。
「ところで、この早贄は、なんの虫ですかねぇ?」
女性委員に尋ねられる。
ううむ……。
オサムシとかゴミムシとかの幼虫のような気もするが、
ようわからんなぁ。
もしお判りになる方がいらっしゃいましたら、
ご教示下さいませ。
更に先に進むと、公園内に生えている大きな鉄塔の下に、
また委員の人たちが集まり、上を見上げていた。
「どうしたんです?」
「いやぁ、あの鉄塔のテッペンに何か止まったのよ」
「あー、なんかいますねぇ」
そう云いながら、カメラのレンズを望遠に付け替える。
おおっ、オオタカだオオタカだぁ。
オオタカと云いつつ、
実はトビなどよりちょっと小さかったりするのだが、
やはりこの堂々とした姿は風格を感じさせる。
つうか、もうちょっと近くに飛んできてくれないかなぁ、
などと思っていたらすぐに飛んで何処かに行ってしまったので、
この一枚しか撮れなかった。しくしく。
いやぁ、
でもコレはかなり嬉しい出逢いであったなぁ。
カラスウリ
「ウリ坊の由来はこのカラスウリの模様からきているのだ」
と教えてくれたのは今泉先生なのであった。
約2時間強の散策探検の後、
RikaTanメンバー&探索隊メンバーで打ち上げ。
この「ホワイト餃子」、
なんでもこの界隈では有名な餃子専門店なのだそうだ。
食べ物は餃子とお新香しかないらしい。
ひたすら餃子を食すのが粋なのだとのこと。
「一人25個ノルマね」と左巻編集長命令。
全員かなり腹を空かしていたからだろうか、異論は出ない。
「ちょっと多いんじゃないか?」とも思ったが、
大阪の点天餃子とかみたいに小さいのかもしれないと考え、
従うことにした私。
それにしても初めて見たね。
「餃子700個ね」っていう注文シーン。
席について待つこと約30分。
来ました来ましたホワイト餃子。
もうコレ「おやき」じゃん。(涙)
こんなの25個も喰えるかっ!
かくして、
ノルマ半分程度しか達成できなかった私なのであった。
とコチラではふざけたレポートとなっておりますが、
12月26日発売の「RikaTan」1月号には、
前述の散策探検のちゃんとしたレポートが掲載されております。
いや私はこの号では何も書いておりませんが、
(先ほどの早贄の女性委員さんが書かれております)
私の撮影したオオタカ画像は掲載されております。
よろしければご一読下さいませ。
ということもあって、
雑誌が発売された後の今になってからアップしたのでありました。
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